情報工学部門専門試験対策

専門試験といってもかなりの広範囲から出題されます。
まずは過去問を最低でも3ヶ年分は手に入れてください。そしてぜひ「技術士第一次試験突破マニュアル」も購入してください。

選択問題

毎年5つの選択肢の中から1つ選ぶ問題が10問出ています。選択問題だからと言って甘く見ていると案外解けないかもしれません。かなりの広範囲の基本的事項をきちんと理解しておかなければ、正解を出すのは難しいでしょう。しかし勉強さえしておけば得点できる問題です。
自分の専門・得意分野以外はあまり深入りしない方がよいと思います。一通り全分野を勉強してから徐々に突っ込んでいく方がよいでしょう。
私は通産省の第2種情報処理技術者試験の参考書を利用しました。重なっている部分を洗い出し、ノートにまとめて覚えていきました。第2種情報処理技術者試験の範囲でない分野については近くの図書館に行って本を借りてきて調べました。図書館は多いに利用いた方がいいと思います。また、最寄りの図書館に適当な図書がない場合は隣接の図書館から貸してもらうこともできるはずです。頼んでみましょう。その際、もし自分で文献を検索することができるようでしたら、ぜひ自分でやってみてください。情報工学部門の場合、文献検索も試験対策のうちです。
私なりに分析した出題分野と参考文献を載せておきます。参考にしてください。
情報応用
文献・データベース検索法とその仕組、データベース名とサービス内容。

新現代図書館学講座5 情報サービス概論

新現代図書館学講座7 情報検索演習

情報数理及び知識処理
解析・分析方法。この分野のよい文献は見つけられませんでした。なにかよい文献がありましたら教えてください。

ソフト化時代の数学入門

シリーズ「現代人の数理」4 SQC理論と実際

標本調査論

経済数学教室8 ダイナミック・システム下

CALSの実践

統計学入門

情報システム 電子計算機システム
アルゴリズム、システムの信頼性、通信など。第2種情報処理技術者試験の問題集、参考書で賄えます。

第2種情報処理合格ゼミ1 コンピュータ基礎の総合研究

第2種情報処理合格ゼミ2 情報化社会と表現能力

第2種情報処理合格ゼミ3 システム開発の総合研究

論述問題

情報工学部門は毎年10問のうち3問を選択して、それぞれ800字で論述する問題が出ています。
内容の勉強もさる事ながら、文章を書く練習もしておかなければ合格は難しいと思います。自分の専門分野・得意分野の中から、出題されそうな箇所を論述する練習をしておくといいと思います。
通常論述では起承転結がありますが、800字ではなかなかそこまで書けません。特に図を書いて説明しなくてはならない問題や2つ以上の物を比較する問題では、更に解答のスペースが減ります。あまり起承転結にこだわり過ぎると解答しづらくなります。
ここ数年の過去問を見ていると、ネットワーク関連技術からの出題が多いように思います。第2種情報処理技術者試験の参考書だけでは少し不安が残りました。第1種情報処理技術者試験かネットワークスペシャリストの午前の問題の基本的な部分をやっておけば更に心強いと思います。
最新の技術からの出題というより、すでに出来上がっている技術からの出題が多くなります。ただ知っているというだけではなかなか論述はできません。基本的な所はしっかりと押さえておくべきです。

その他

まず、受験勉強時間ですが、トータルで200時間くらいやりました。第2種情報処理技術者試験の勉強時間も入れるともっとやっています。往復約3時間の通勤時間や作業中、帰宅後に時間を取りました。
次に試験の出来栄えですが、選択問題は3問分からない問題があり、論述では1問はほぼ確実に書け、1問は半分くらい、もう1問は分からないなりに書いた、という手応えでした。しかし、こんな出来栄えで合格していいのだろうか・・・?
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